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……可愛いなぁ
俺はしみじみと思った。
なんかもうこんな刀なんかどうでも良くなるくらい可愛い。
……違うよ?俺はゲイじゃないからな!?
[オイオイ、相棒!そりゃねェだろ!!]
刀が何か言っていますが気にしません。
お前なんかよりソルの方が大事ですのよ。
「あぁ、大丈夫だ。ちょっとこいつと話してただけだ」
なんかまだ刀がぶつぶつ言ってるが、無視してソルに返した。
「え!? こいつって、その刀と!?」
「あ、あぁ、そうだけど」
ところがソルは、予想外の食い付きを見せた。
俺がたじろぎながらも肯定すると、
「まさか、顕現直後に『対話』ができるなんて……」
ソルがぶつぶつ言っていた。
と、突然顔を上げるソル。
「すごいよ竜哉!! 武器と喋る『対話』は、本来何年も使って心を通わせないと出来ないのに、顕現直後にできるなんて!!」
「え、そうなのか?」
何が凄いのかさっぱりわからん。
「何騒いでいるんだ?」
ライルを先頭に皆が近寄ってくる。因みに俺がアインに呼ばれて行った場所は、皆がいた所から中途半端に離れていて、声もあまり聞こえなかっただろう。
「実はね──」
ソル、説明開始。まあ、そんなに時間はかからないだろうが。
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