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金色マフィン。
私は一軒のお店に辿り着いた。
そこは賑やかにお客で溢れかえっていた。街中のひとがいるような錯覚さえ感じる。
並んでみようか。
列の最後尾に並んでいるとショーケースには全てマフィンが飾られていた。どうやらマフィンの専門店らしい。
人々が消え私だけになると、白い猫は店内に入っていった。
つられるように中へとはいると既にマフィンは後ひとつになった。
恰幅の良い女性が厨房から出てくるとひとつのマフィンをショーケースから取り出しテーブルに置いた。
話を聞くと、どうやらこの国の王様へと捧げるマフィンを作っている最中らしい。
王様から頼まれるほどのマフィンを一口囓ってみた。
するとマフィンが金色に輝いて消えた。
店主に礼をして、
店を出た。
私はまだ旅の途中。
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