思い出の彼方

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「さっきも言ったとおり、大学はいってから颯太君変わって もともと社交的な人だったから 颯太君の世界だけがどんどん広がっていくのが辛かったの その反面颯太君やあやねちゃんやチィちゃんが居なくなった私には自分ひとりでどうすることもできなくて」 今までの空いていた時間を埋めるかのように佐和子ちゃんはつぶやく 「きっとそんなわたしは颯太君の重荷になったんじゃなかったのかな」 「佐和子ちゃん……」 それはまるで独白のようだった
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