思い出の彼方

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友達のことも省みず自分ばかりが頑張っていた そのとき、佐和子ちゃんは一人で辛いことを乗り切っていたのだろう 独りで泣いたときもあっただろうし、苦しんでいたに違いない 私は自分のことしか頭になかった自分を恥じる 「みんなと会いたいってことは、またみんなと思い出が作りたいって事じゃない? そしたらそのときだけは私は“思い出の中の風景”じゃなくなってみんなと一緒にいる“友達”でいることを許してもらえるような気がして 嬉しいと思えるのはまだまだ子供なのかな?」
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