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だって、佐和子ちゃんのケーキを一番食べたがっているのは私なのだから
きっと颯太君も私の姉のよりも佐和子ちゃんのケーキが食べたいはずだ、思っていたのだ
「おまたせ~」
私は一番手前の空いてるところに腰を下ろし、紅茶を置く
「あれ?」
私は驚いた
みんな用意したお菓子や飲み物には一切手を付けていないのだ
「食べていいんだよ?」
私は佐和子ちゃんのケーキを配りながら言う
「いやだってね、あんたが紅茶淹れてくれるっていうのに、先食べらんないよ」
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