0人が本棚に入れています
本棚に追加
/127ページ
「アイツだって本当はお前の気持ちわかってるんだ
でも、大学に行ってる俺らにまた高校生やるのは無理っしょ
大学生と高校生の両立は出来ないよ
なっ!」
と、そおと耳元でつぶやく
颯太君の声は私をドキドキさせるだけで何を言ってるかわからない
でも、きっと私を慰めてくれてるんだというのは感じられた
私だってあやねチンの考えがわからないわけじゃない
私は大学生だし、春から3年生だ
就職活動真っ只中で、卒論に追われる4年生になる佐和子ちゃんや颯太君と違って私は時間も余裕がある
社会人として働くあやねチンや龍君と違って私は自由が利く
母親にチィちゃんより家庭に追われないのも事実
まだまだ子供なんだな
最初のコメントを投稿しよう!