雪の影

別離

含んだ笑みで、チラっと颯太君の方を見る
勘弁してくれ、といわんばかりに目から下の赤い顔を両手で隠していた

かなり萌え萌えだね

「なんだ、大学楽しいんじゃない」

安心したように佐和子ちゃんは私を抱きしめてくれた

「うん、ありがとう」

「じゃ、わたし帰るよ。じゃぁね」

そういうと佐和子ちゃんは応接間を出て行った

「んじゃ、うちらも帰ろうか」

あやねチン達も応接室を出て行く