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明るく振舞おうとしているのかな
それとももう気にしていないのか
気にしてない振りをしているのか
私は年甲斐もなく涙がボロボロ溢れてきた
「だって、だって颯太君、佐和子ちゃんのこと悲しそうに見つめてた
佐和子ちゃんのケーキ好きなのに“久しぶりだ”って言ってた。なのに最初の一口しか食べてなかったんだよ
颯太君まだ、きっと佐和子ちゃんのこと好きなんだよ
颯太君は……颯太君は……」
佐和子ちゃんまるで子供のように訳のわからない言葉を並べ立て喚きだした私にやさしく、うんうんと何度もうなずいてくれた
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