二語り

2/3
前へ
/65ページ
次へ
人が死を意識するようになるのは、誰か親しい人が死んだ時、つまり“死を見た”時だ。 私は見た。死を…両親の死を垣間見たのだ。 そしてその瞬間から、今まで見えなかったモノがたくさん見えるようになった。 ソレは学校であったり、道端であったり、時には人に憑いていたりする。 ---霊だ。 死を見た瞬間から見えたモノは、さ迷う魂の成れの果てだった。
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

37人が本棚に入れています
本棚に追加