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いつからだっただろうか…。
私は昔から、夢で未来を予知する事が出来た。
その当時は些細な出来事しか予知する事しか出来なかった。
例えば、明日の天気だったり、会話に出て来るクイズの答えだったり。
たったそれだけの事だった。だから別に不便でもなかったし、寧ろラッキーだった。
だが、ある日を境にこの予知夢は悪夢を招き入れた。
そう。私は死を予知したのだ。
それは小学校3、4年の時。クラスに桂木 美弥子という女の子がいた。
優しく、笑顔の似合う女の子。私の憧れでもあった子だった。
その桂木 美弥子の夢を見た。厳密に言えば桂木 美弥子の視点の予知夢を見たのだ。
その夢はいつもの夢ではなく、恐ろしくも悲しい夢だった。
というのも、桂木 美弥子と、その両親が乗っていた車が大型トラックに衝突するという内容だ。
桂木 美弥子は覚えているのだろうか。
衝突と共に吹っ飛んだ両親を。そして無惨な姿になっていく両親を見ていた事を。
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