~桜華乱舞~斎藤一編

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『おはよう、一君。』 声がした方を見ると、総司が立っていた。 『…珍しいこともあるものだな。』 『ははっ…それってどうゆうことかな?』 『あんたが俺のところに朝早くから挨拶をしに来るなど、今までに無かった。』 俺がそう言うと、総司はいつものように笑いながら、『まぁね。』と言った。 『何か用があるんじゃないのか?』 何だか気分がすぐれない。 『ははっさすが一君。鋭いね。』 何だろう…この靄がかかった感じは。 『…ねぇ、見てたんでしょ?』 『っ!!』 俺はつい肩を揺らしてしまった。
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