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踏まれながらも見上げると、シャツだけを羽織り下を履いていないロスト。これまた良いアングルだ…と眺めていると女王様はオレに死刑宣告を言い渡した。
「これから一ヶ月、俺に触れるな喋り掛けるな近付くな。」
そんなッ…!
「俺は今から風呂に入る。それまで濡れた床はちゃんと掃除しておけよ。」
間髪を容れずにそう言うと、背中から脚を退けさっさと浴室へ入って行った。もちろん鍵を掛けられた。
「うわ~ん!オレが悪かったから許してーッ!!」
バシバシとロストが入っている浴室のドアを叩いた。
「五月蠅い!死ねッ!!」
…ぐすん。酷いよ兄貴。
オレはどうやってロストの機嫌を直そうかと考えながら、水浸しになった床を拭き始めた。
降っていた筈の雨はいつの間にか止んでいた。
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