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「ずっと、ずっと……貴方が好きだったんです!晴れの日も、雨の日も、貴方の姿を見られるだけで、幸せでした!!」
……嘘だろ。完全に……両想いだったってことか…?「…あのさ、菊」
何でしょう、と首を傾げる菊を、俺はそっと抱きしめた。
「えっ…アーサーさん?!ちょっ……」
菊が顔を真っ赤にして抵抗する。俺は菊を抱きしめたまま、優しく言った。
「……菊。俺と……クリスマス…一緒に…過ごさねー…か?」
自分でも驚くくらい、ストレートな表現だった。その分、菊も理解しやすかったのだろう。俺の頬に、菊の手が触れる。
「…はい。過ごします」
俺は、無意識に、菊の顔に自分の顔を近づけてた。言うならば、キス……しかけてたんだ……。
「菊……好きだ……」
「私もです………」
「ミスター・カークランド!!」
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