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「菊……好きだ……」
「ひゃああああああっ!!うわあああああああ!!」
「……なんなんだよ、静かになったり騒ぎだしたり」幼なじみで同じ美術選択者のフランシスがこっちに歩いて来た。
「くっ、来んな、ばかぁぁ!!」
誰にも知られたく無い。自分の中だけに留めておきたい。そんな想いが一度に溢れた。恥ずかしい。俺、病んでんのかな……?こんなっ、こんな夢……見るなんて……っ。
「偉く楽しそうだったな、夢の中のお前よ。そんな楽しい夢、お兄さんも見たいよ」
は?楽しいだと?!
「なっ、何で……楽しいって……」
フランシスは、ニヨニヨしながら俺の側まで歩んで来た。
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