*Ⅳ~宗助の過去~*

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ガチャッ 廉「う~ん!爽快ぃ!!」 いち早く扉の外に出た廉が大きく伸びをしながら空を見上げた… 太陽がキラキラと輝き、少し風も吹いていて心地良い 廉「宗助~早くこっち来いよ!!」 給水タンクの丁度日陰になっている所で廉が手招きしている 宗「あぁ、今行く。」 いくらそよ風があっても直射日光はキツイ… あの頃はどんな炎天下でも必死になってボールを追い掛けてたっけな…… こんな風にあの頃を思い出すのはいつぶりだろうか…きっと夢のせいだな 少し疼き始める右肩に手をかけ、心を落ち着けるように目を閉じる あの日の事を…いや、テニスを思い出すとズキズキと疼き、悲鳴を上げる肩… もう完治はしているはずなんだけどなぁ… 宗助は、自嘲気味に小さく笑みを漏らすと廉の元へ歩み寄り、隣に腰を下ろした…
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