*Ⅳ~宗助の過去~*

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視線を感じるからまだ見ているのだろう… 人に見られながら寝るなんて気分の良いもんじゃねぇが、生憎俺は眠いんだ… ポカポカと暖かい風が頬を優しく撫でてくれる感じがとても心地よくて宗助は、スウスウと寝息を立て始めた… ……………………… ……………廉side 俺の横でスヤスヤと寝息を立てるコイツは、俺の思い人の榊原宗助。コイツも俺も男だが、そんなのどうでもいい位コイツにはまってる… もちろん元々男が好きだった訳じゃねぇ… しかも、こんなオタクルックの男に恋してるなんて正直自分がおかしいと思った時もあったけど、そんなの気にならない位に俺はコイツが好きなんだ… この汚れを知らない白銀の銀髪…汚れきってる俺は、こいつに魅了されたのかも知れないな… 廉は、隣で眠る宗助に他の者には決して見せないフンワリと優しい笑みを浮かべサラサラの銀髪をすくように撫でた…
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