*Ⅰ~悪夢~*

2/4
前へ
/50ページ
次へ
パコーン…パコーン 規則正しいボールの音が広い会場の中に響き渡っている… ゲームカウント5―0 ここは、Jr.世界大会の会場… 今行われている試合は、決勝戦。会場はかなりの熱気に溢れていた… 『ハァッハァ…くっ!!』 息が上がっている少年が打ったボールは、宙高く舞い上がる… 綺麗な弧を描き、引き寄せられるかのように銀髪の少年の元に飛んでいくボール… 観客が生唾を飲み込む音が鮮明に聞こえるほど、会場には緊張が走っていた 銀髪の少年が片腕を宙に伸ばし上がって来たボールを相手のコートに叩き付ける… パコーーーン… バキィィィッ …………………… 少年の美しいショットに一時会場は感嘆に酔いしれ、シーンと静まりかえっていた .
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加