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夢を見たんだ。 この空を飛びたいと願ったら、背中に羽がはえてきて、 側にいた君の手を引いて地面を蹴ると、 君は小さく首を振って 「あなたとは行けない、ごめんね」 なんて言って泣くんだ。 僕はその時 「羽があって良かった」 って、思ったんだ。 ひとりになっても、空を飛べるから。 君がいなくても空を飛べるから。 寂しくても、空を飛べるから。 「羽があって良かった」 って、思ったんだよ。
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