暇過ぎる日常

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「で、何処から捜すんだ?」 俺が伊織に訪ねる 「さぁ知らね」 伊織が答える 「ノープランかよ…」 「とりあえず噂好きの女子!」 「お前の周りの噂好きの女子…」 考えるがまったく思いつかない 伊織は伊織で妙に期待の眼差しで見てくるし 「……お母さんか!!」 苦し紛れで俺が答える 「そのとうり!!」 伊織が指差しながら答える 「……じゃあな伊織、俺は帰ってあんパンを食べる」 「嘘だよ嘘、フィクションだよ」 「じゃあ誰だよ」 「新聞部の森里だよ、同じ中学の」 「森里…あの毎日手帳、ペン、カメラを持ってた不思議ちゃんか?」 「そうそう」 「…やっぱり帰ってあんパンを食べる」 「待てよ、会うだけ会おうよ」 「仕方ないな」 正直会いたくない 人を見たら写真を撮りメモをとり、風のように去っていき、風のように先生に捕まっていた奴だ そして一度停学になった奴だ 俺達はしぶしぶ森里の居るであろう新聞部部室に行くことにした
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