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「で、伊織…新聞部にはいつ着くんだ?」
もう30分は歩いたはずだ
「あとちょっとだよ」
その台詞は10回は聞いた
「お前…新聞部の場所知らないだろ」
「べ、別に知らない訳じゃないんだからね」
「顔を赤くするな!!きもちわるい!!」
男のツンデレほどきもちわるいものはない
「つまんねーな」
「悪かったな、しかしどうするよ部室の場所わからないなら行きようがないだろ」
俺達は運動部なので文化部などわからない
ましてや吹奏楽部や放送部ならまだしも新聞部なんて検討がつかない
「先生に聞こう」
「…お前に羞恥心はないのか!!」
俺達は二年生だ一年生ならまだしも教室の場所を聞けるはずがない
「羞恥心ってなんだ?」
「…気にするなお前は羞恥心がない方がいい」
「わかった………なぁ辞書貸してくんね?」
「いいけど、なんでだ?」
「ちょっと調べたいことが」
「あっそ、羞恥心を調べるのか?」
「違う違う、ちょっと森羅万象な諸行無常の理を調べようと」
「正直に言えば貸してやる」
「羞恥心を調べます」
「気にしてんじゃねぇか!!」
俺の突っ込みが炸裂する
そんなことをしているうちに、校舎を一週していた
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