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「……」
俺は無言で外を見る
「夕日が綺麗だな」
伊織が肩に手をおいて言う
「結局着かなかったじゃねぇか!!」
俺の右フックが伊織にあたる
「仕方ないじゃん場所知らないし」
「だったら森里に会いに行くって言うな!」
「仕方ないだろ、他にあてがないんだから」
俺達が言い争ってると
「神崎君に西條君、こんな時間に何してるの?」
俺達が振り返るとそこには委員長が居た
「委員長こそ何してるの?」
伊織が言う
「質問に質問で答えない」
「厳しいな~」
「あら、私まだ厳しくないと思うけど?」
「そうだぞ伊織、委員長は厳しくないぞ」
「そんな…俺に味方は!?」
「居ない」
「西條君…名札は何処にあるのかな?」
「……忘れました」
「見逃してほしいなら、この書類を職員室まで持っていって」
委員長から書類を受けとる、予想外に重い
伊織と委員長が笑っている
「そうだ委員長、新聞部の場所って解る?」
「まさか…新聞部が見つから無くてこんな時間まで居たの!?」
「「……」」
二人そろって何も言えない
時間ももうすぐ7時だ
「あきれた、新聞部ならそこよ」
委員長は俺達の前にある教室を指差す
「「……」」
またまた何も言えない
「もうとっくに部活は終わってるみたいね、今日は帰ったら?」
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