゚。逃亡。゚

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切り傷だらけの足で立ち上がり、辺りを見回した。 人の気配はない。 「よかった…。」 安心した途端、空腹感に襲われた。 「ご飯…」 少しフラついた足どりで、近くの木になっていた果実をもぎ取った。 赤く、艶のある丸いその実は、水分も多く、渇いた喉を潤してくれた。
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