序章 始まり

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と言うのは、この裏街は、表と比較すると随分と暗く、至る所に、暗闇を好む“魔物”が生息しており、光が失われる時、即ち、夜が訪れると、住人達を襲わんと、徘徊し始めるのだ。 それに対し、表街の住人は冷たく、身の安全は、自己責任とされている。 だがセリンは、元々護身用にコピスを所持していた為、幸い自分の身は守れた。 幼少時代から、剣術を学ばされていたので、剣の扱いには慣れているのだ。 そして、今日も丁度魔物達が徘徊する頃と成っていた。
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