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「でも敵がAC・マルチウェイを持ってるなんて・・・・・・・・・」
「油断は禁物なのはいつもですが・・・・・・・コレは上層部(うえ)に報告ですね。」
その時、轟音が響いて、敵のコアが倒れていった。
「・・・・・終わりましたね・・・・・」
「あーあ、あんまり活躍できなかったなー。」
「貴方・・・・・一度でも活躍したことあるんですか?」
「あるわよ!今日だって5機も倒したじゃない!」
「僕は9機ですが?」
「(´・ω・`)」
と、そこで再び味方から通信が入る。
「二人共、喧嘩はそこまでだ。引き上げるぞ。」
「あ、隊長。」
「相変わらず仲が良いわね~、貴方達。」
「・・・・・シェリーさん・・・・・こういうのは仲が良いとは言いませんよ・・・・・・・」
最初に喋ったのがユーリス・ローベル。
『ファントムスイープ隊』の隊長で、レイラと同じく強襲乗りである。
そして次に喋ったのが、シェリエル・レイム。
『ファントムスイープ隊』創立時から在籍する古参の重火力乗りである。
名前が長いので『シェリー』と呼ばれている。
「そういえば隊長、さっきAC・マルチウェイを装備した敵機に遭遇しました。」
「AC・マルチウェイ?、お前も遭遇したのか。」
「え?、じゃあ隊長もですか?」
「二機程遭遇した。」
「・・・・・敵もいよいよ新兵装を投入してきましたか・・・・・」
と、ティルトがそう言った瞬間に、緑色の閃光が味方のコアに向けて走り抜けていった。
それはティルトの機体に真っ直ぐ向かってくる。
「!?」
ティルトは全力で回避しようとするが、間に合わず閃光が機体の頭部に直撃した。
「っ、ティルト!?」
レイラが心配して声を掛ける。
「・・・・・大丈夫・・・・です・・・・頭部に直撃ですが他に損害はありません・・・・・」
どうやら機体損害のみでティルト本人に怪我は無いようだ。
「何・・・・・・今のは?」
「見た所レーザーだったな。シェリー、狙撃位置特定して砲撃出来るか?」
「了解~、砲撃開始するわね~。」
そしてシェリーは機体のコロッサス榴弾砲を展開し、砲撃を開始する。
計12発の榴弾砲が放たれ、連続した爆発音が響いた。
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