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2007年8月14日
勇二と好美に愛が芽生えてから半年、二人は幸せでいっぱいだった。二人は仕事へ向かうとき、帰るときも常に一緒で週末になればデートを重ねていた。この日は勇二の誕生日だった。二人は初めての記念日に気持ちが高ぶり仕事にも力が入っていた。しかし、今日は好美に異変が起こった。仕事は完璧にこれまで、こなしてきたのに初めてミスをした。南部が好美の出した伝票を見て指摘した。
「好美ちゃん・・判子押してないよ?」
南部の指摘に、好美は
「あっどこか抜けてました?すみません。」
好美が南部に駆け寄ると、「全部抜けてる・・・何で・・こんなミスはしないのに。」
落ち込む好美を見て南部は、優しく声をかけた。
「好美ちゃん疲れてるんじゃない?たまには肩の力を抜いて無理するなよ?」 「はい。すみません。」
好美は会社を後にした。好美は自分に起き始めた病魔にまだ気付いていなかった。
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