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2007年10月1日 この日、二人は会社を出て外食に近くのファミリーレストランに寄った。
「ねぇ、勇二さん。私紅葉を見に行きたい。連れていってくれる?」
好美は勇二にニッコリと笑いかけ話した。勇二も、
「うん。好美さんが感動できる場所を見つけてある。」
二人が食事をしてると一本の電話が掛かってきた。どうやら母らしい。
「勇二さん、ごめんなさい。母が急用で家に帰らなきゃいけないの。」
勇二は、
「なら、送っていこうか?」
と言ったが好美は迷惑をかけたくない為に断った。二人はファミリーレストランを後にしてキスを交わし帰った。勇二が帰宅すると、携帯が鳴った。好美からだ。何かあったのかと思い電話に出た勇二は耳を疑った。好美は、今にもパニックになりそうな声で、
「勇二さん、わ、私どうしちゃったんだろう。自宅に行く道が分からない・・思い出せないの・・・」
「とにかく、周りに何があるんだ?」
勇二は、不安を抑えて好美を迎えに行った。好美を見つけると好美は放心状態になっていた。好美は勇二を見つけると勇二の胸にしがみつき、大粒の涙を流していた。勇二は好美に今までの異変を聞き、友人の医者に診てもらうことにした。二人の運命を変える結果が伝えられるとは勇二は思っても見なかった。 3章 終わり
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