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眉をひそめた京介の視線の先、そこには大柄な男達で構成されたチームが2組いた。
それぞれレスリング部、ラグビー部で構成された男達。
その2組が等間隔で並び、待ち構えていた。
「マッジかよ!?」
「こりゃ大勝負だな。」
「構うこたねーよ!突っ込め!!」
堅一、陽介、タカシがそれぜれ呟くとほぼ同タイミングでまず最初にレスリング部が襲いかかってきた。
"ガッ!!!"
「ッ!!!?」
真正面からカチ合った両者は取っ組み合う。
京介と相手の騎手が両腕を掴み合い、力比べとなった。
「ぐ…ぅッ!!?」
「ハッハッハッ!!!お前が龍井京介か!!
"最強"だかなんだか知らねーが"素人"が"アスリート"に勝てると思うなよ!!!」
相手は筋骨流離とも言うべき男達。
全員が身長180センチ以上、体重も80キロはくだらないであろう。
そんな巨大な連中が京介を押し潰さんとする。
「ぐっおぉ…ッ!!」
「いぎ…ッ!!」
「重ッ…てぇなぁ…ッ!!」
馬の堅一、陽介、タカシも唸り声をあげる。
「無駄無駄無駄ァ!!
テメェらみてぇな帰宅部とは鍛え方が違うんだよ!!!」
対する相手が高らかと言い放つ。
だが―、
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