11687人が本棚に入れています
本棚に追加
「…そ…いつぁ…ッ大したもんだなッ。」
京介はニヤリと口元を吊り上げ、腕から背中にかけて力を込め直す。
「んと…だよな…ッ。」
「けどよ…ぉ…ッ。」
「俺達…だって…なァ…ッ。」
堅一、陽介、タカシも地に足を着け直し、全身に力を改めて込める。
「「「「伊達や酔狂で"最強"名乗っちゃいねぇんだよッ!!!」」」」
―ミシッ!!ビキビキッ!!―
「なっ!!?」
相手の男達の顔が驚愕に歪む。
大柄なレスリング部の男達に対して、京介達はお世辞にも体格に恵まれているとは言えない。
男達は力を込めた途端に京介達の全身の骨筋が軋むのを感じた。
だが、それだけだ。
それだけで京介達は石像か何かのようにビクともしなくなった。
「う、動かねぇッ!!?」
男達が青筋を浮かべた顔で唸る。
「…"ナメ"んなよなァ?」
「"お前ら"なんざ…」
「今までやり合ってきた"奴ら"と比べりゃあ…」
「"屁"でもねぇんだよォッ!!!!」
"ジャッ!!!ビキビキビキィッ!!!!"
「「「「ウッオラァアァアァァアッ!!!!!」」」」
腕に、脚に、額に青筋を浮かべ4人が力を込めた途端、2組の立場は逆転した。
最初のコメントを投稿しよう!