動き出す時間

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「――ろ、起きろよ」 「……んっ、ん~」 僕はうなだれながら、渋々顔を上げる。 「全く、授業中に居眠りとは感心せんな」 すると、先生から注意された。 ああ、寝ちゃったのか…… どうやら寝てる僕に気付いた先生が、何度も呼び掛けていたようだ。 それでも起きないから、隣の海斗に呼び掛けを頼んだのだろう。 とりあえず、姿勢を正して謝ろう。 「すいません……」 「まあ、たまにのことだから見逃すが気を付けろよ」 「ありがとうございます」 普段は真面目に受けてるから、あまり咎められないで済んだ。 僕は、再びちゃんと授業を聞くことにした。
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