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ヤバイ……早く七不思議の話終わらせようとしたら変な方向に曲がっちまった。
実のところ、亮二はホラーや怪談などそう言った類いは大の苦手で、さっき変に場を乱そうとしたのは、この話題をさっさと終わらしたかったからである。
早く何でもない普通の話題にしようとした結果が余計、悪い方向に導いてしまったのだ。
心の中ではドキドキしながら待ち続けた。出来れば明るいうちに終わりそうなものと、願っていた。が……
「やっぱりこれじゃない?やばいのといえば……」
一人の女子生徒が声を上げた。
やばそう……その言葉で顔が既に青ざめていくのが分かった。
なになに?とみんながどんなものか見るとみんなは納得したように笑顔に……。
「じゃあこれ!亮二、調べておいてくれよ!」
渡された紙。さっきまで机に置かれていたものだ。七不思議が書いてあったもので、その一つには大きく丸印が書かれていた。
[深夜の幽霊少女]
正直、何のことか分からなかった。みんなは話していたに決まっていたが、亮二は七不思議のことを聞いているだけで体が震えてしまうそんな状態だったため、聞いてるはずも無かった。
これ……どんな怪談なんだ?
「え……っと。これどんな怪談だっけ?」
「え?最初に話してただろ。真面目にやばそうなものだって。それはな……」
と、ここでチャイムが鳴った。それと同時に先生が教室に入ってきた。
「お、後で話すよ」
え……ちょっと……。
最悪だった。
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