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授業中、亮二は集中することが出来ずにそわそわするしかなかった。
さっきの怪談がどんなものか聞きたい。でも絶対に怖いのだから聞きたくない……。
などと、それの繰り返しで悩んでいると後ろの生徒から一枚の折り畳まれている紙が送られてきた。綺麗に4つ折で。
そこには[亮二に渡せ]と書かれていた。
すぐに分かった。この中身はさっきの怪談の話しに関係しているものだと。
亮二は開けるのが怖かった。だが開けるしかなかった。
気持ちを落ち着かせ、先生にばれない様に机の下で紙を開いた。
[深夜の幽霊少女]
この学校には1人の少女の幽霊が毎日、夜になると廊下を歩き、学校に残っている者がいると連れ去って行く。
夜に学校に入ることを禁止しているのはその霊に連れていかれない様にする為。
手紙を読み終えると震える手で紙を元の4つ折りに戻し、それを机の中にしまった。
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