†第1章† ~日常~

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『あぁ…、ゲームの世界が現実になったらイイのになぁ~。』 そんなコトを考えながら、咲は大きなため息をついた。 ゲームの世界なら嫌なコトがあっても、リセットボタン一つで無かったコトに出来る。 咲の過去も、《無かったコト》にするコトが出来る… しかし、いくら空想に逃避したところであったコトを無かったコトには出来ないし、死者は甦らない。 空想の後には虚無感が残るだけだった。     そんなコトを考えながら、しばらく経った。いつしか咲は睡魔に襲われ、うつらうつらと眠りについていた-。
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