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「…キ。サ…キ、サキってば、起きて。」
サキはゆっくりと瞼を開ける。目の前には、フリーの心配そうな顔があった。
「んぁ、おふぁようフリー。」
サキは、だらし無く欠伸をしながら起き上がる。
「うなされていたから…びっくりしたよ。」
「…そっか。」
言われてみると、今まで悪い夢を見ていた気がする。
「あ、フリー!エリさんは!?」
何と無く気恥ずかしい気分になって、話しを変えた。
「…それが…、目が覚めたらどこにもいなくて。…これが有ったんだけど…」
フリーは一枚の紙を差し出した。紙にはこの国の文字で何かが書いてあった。そう、この国の…
「よ、読めない。」
サキはがっくりと肩を落とす。
『大人しく待つしかないなぁ…。』
サキ達はエリを待つ事にした。
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