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「心お帰り」
男の人が微笑えんでいた
髪の毛は短くてちょっといかつそうな人だ
「ただいま、お父さん」
あぁ心のお父さんかぁ
「初めまして、心の友達の神崎玲奈です」
私はひょいっと立ち上がりペコリとお辞儀した
「初めまして、心の父の黒田隼人です」
お父さんも玄関から完全に出て私にペコリと頭を下げてくれた
いいお父さんだ
「お父さん、お母さんは?」
「中にいるよ、お父さん買い物に行ってくるからね」
うんと心は頷き父を見送った
「いいなぁ、あんな優しいお父さんがいて」
羨ましそうに見ていると
「そんなことないよ」
と少し曇り顔になった
どうしたんだろうと心をじっと見つめていると
「さぁ中に入って」
とまた微笑みながら言った
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