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―李華 中学二年生―
「いってきまぁす☆」私は家を出てバス停に向かう。私の家からは学校までバスで15分。別に自転車でもいいんだけど私はあまり運動するのは好きじゃない。
ポンッ
「りぃ、おはよう。」後ろからふいに背中を叩かれ私は振り向く。「お兄ちゃん☆おはよう♪」お兄ちゃん…五十嵐 勇。私よりひとつ上で野球部所属。お兄ちゃんっていっても血が繋がってるとかじゃなくてただ家がご近所さんなだけ。小学生の時は毎日一緒に学校行ってたし一緒に帰って甘えてたけど中学に入ってからはお兄ちゃんは野球部の朝練だかなんだかで私が行くよりずっと早く学校へ行ってしまうから朝こうやってお兄ちゃんと会うことは滅多にないんだ。
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