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あれは、5年前のこと――
「雄くん。早く行こうよ!」
雄「分かったよ。
でも、もうちょっと待って? 」
「えぇー。んじゃあ…
キス…してくれるなら……… いいよ。」
雄「えっ!
…分かったよ。」
――チュ
雄「…これでいい?」
「…いいよ。」
挨拶が遅れてすみません。
僕の名前は浅月雄太。
現在、同い年の彼女がいます。
さっきの会話で分かると思いますが、
今、最高にラブラブな状態です。
自分たちですら、そう感じているのですから、
端から見たら、ただのバカップルでしょう。
この時の僕は、まだ夢を見ていました。
『この関係は絶対に終わらない。この子とだったら、いつまでも笑顔でいれる。』
という、淡い夢を…
この夢が終わる日が近付いている
ということも知らずに――
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