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その顔を見た僕は、
しばらく頭の中で言葉を組み合わせていた。
そして僕は決めた。
彼女に
『分かったよ。
今まで楽しい思い出を、
楽しかった日々を、
ありがとう。』
と伝えると――――
しかし、実際に出てきた言葉は、自分でも想像していなかったものだった。
雄「ってことは…
お前、今まで浮気してた
…って事だよな?
マジ信じらんねぇ…
そんな女、
こっちから願い下げだよ!!
とっとと行けよ!
二度と顔見せんな!」
「うん…。
今までありがとう。
ばいばい。」
そう言って、彼女は喫茶店から出ていった。
気分直しに飲んだ紅茶は、
いつもなら甘いはずなのに、
今日は、まるで今の2人の関係のように、
苦く、そして冷めきっていた。
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