罰ゲーム

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ここは志士小学校6年1組の教室。 僕が配られたばかりの国語のテストを見てため息をついていると、 「健、お前はテスト何点だった?」 僕は黙って声を掛けてきた悪友の西川順平(にしかわじゅんぺい)に国語のテストを渡した。 「44点か。縁起悪い数字だな~俺は55点。この勝負、俺の勝ちだな」 僕、獅子谷健(ししだにけん)は順平と国語のテストで賭けをしていた。 内容は、国語のテストの点数が低かった方が、志士町公民館の図書室の奥にあるという 『ホラー小説の中のセカイ』 という小説を借りてくるというもの。 何故、小説を借りてくるだけなのに罰ゲームなのかって? それは……
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