テーマ『布、殺人、スキー場』《上》

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「しっ!! 胡桃ちゃん見ない振りよ」 「へっ? どうしてですか?」 「世の中には胡桃ちゃんが見てはいけないものが一杯あるのよ」 小鳥は胡桃に優しい眼差しで訴えかけていた。そこに黒い影が伸びる。 「俺は人以下ですか!?」 「ちっ!! あんた何でいんのよ」 その正体は、僕の昔からの旧友の一人柊翔梧。茶髪ショートヘアに耳にはピアス、身長は150cmくらいのヘタレ男子だ。あーあと、小鳥が唯一平等に接しない相手なんだよね。まー見てたら分かると思うけど…。 「いたらおかしいのかよ!?」 「あーさっきからなんなのよーこのヘタレキング!! 口から手突っ込んで生体引きずりだすわよ!!」 「ひっ!! 姫~こいつ化け物だよ」 「ひ、柊が存在するのが悪い」 こうして柊と会話している間にも小鳥の殺気は膨れ上がっていく。そして柊の肩に…手が置かれた。うん…さらばだ友よ。 「だれが…」 「まさかの存在否定!? って…ひぃぃぃ」 「誰が化け物ですって~!!」 あれは、例えるなら死に神だな。もうなんか、僕の足まで震えてるし。 「ひぃぃ、おた、お助け…」 《ここからは、あまりにも無惨な言動や撲殺音のため、省略する…というか、無理》
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