テーマ『布、殺人、スキー場』《上》

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「へ~姫、実は結構楽しみにしてるんだね~」 「う、うん。そう、早く行きたいだ。だから早く日程をね」 やばい…。長年連れ添ってきた仲だからこそ分かる。これは、死亡フラグだと…。そして、小鳥は、はにかんだ笑顔の表情のまま言った。 「そう。…姫がメイド服を着てすこ~し涙目にしながら『この女装癖のある私目に日程を教えてください』と言ったら教えてあげるわ…さぁ…こっちにいらっしゃい♪」 こうなっては、小鳥は手が付けられないことは旧友の杉宮と柊も重々承知のうえ、助けてはくれなかった。この後、実際にどこからともなく出されたメイド服に身を包み言わされ、しかも自分のクラスの男子とどこからともなく現れた他のクラスの男子達はあられもないメイド姿の僕に携帯カメラを向けひたすら決定キーを押しつづけ写真をデータに収めていた。そして小鳥はネットにその写真を張り付けた。その写真は、後日絶頂の人気にはくして、僕をネットアイドル人気No.1にまで押し上げた。 お昼休みに学んだ教訓…小鳥には、なにがあっても逆らうな。
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