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僕は朝4時に集合場所来たのだが、足から背中にかけて悪寒がさした。というのも、この状況じゃ誰だってそうなるだろう。
「ちょっと!? あんたねぇ、いい加減にしなさいよ!!」
「俺が何したって言うんだよ?!」
「さっき小鳥って、呼び捨てにしたわよね?! 私、あんたに呼び捨てにされると腹がたつのよねぇ」
「ひぃ!! べ、別にいいじゃん、友達だろ?」
「ほぅ…友達って意味ちゃ~んと分かってるのかしら、このヘタレは」
そう、僕が来る前から虎や豹といったものではなく龍を自在に操りそうな小鳥が別名ヘタレキングの二つ名を持つ柊を食ってかかっていたからである。既に場には殺気という殺気が一瞬にして充満していた。
「そんくらい分からないやつなんていないだろ!! なぁ姫だって分かるよな?」
柊は僕に気付いた後、同意を求めて来る。まぁ、確かに普通だったら分からない人なんていないだろう。しかし、柊…そっちの意味じゃない。僕は、そんな柊に哀れみの目を向けてあげた。
「柊に友達なんていたっけ?」
「姫は俺の無二の親友だよね?!」
「えっ!? 君、誰?」
「いくらなんでも酷すぎませんか!? って、ひぃ!!」
柊の肩に不快な紫のオーラが漂う手が置かれた。
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