テーマ『布、殺人、スキー場』《中》

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「あ、あの小鳥…さん?」 「死ねぇ!!」 殺気を醸し出す小鳥は、柊の死角に入り拳でみぞおちを狙った後、何が起こったのか分からずにいる柊に小鳥は柊の顎目掛けてアッパーが決まる。 「ぐぼるべぇあ!!」 おー、浮いた浮いた。小鳥が決めたアッパーは、柊を宙に50cm程浮かせていた。小鳥は手を休めることなく次のモーションに移る。宙に浮かんだ柊に今度は回し蹴りを決め、さらに空中で回転する柊に向かって、スカートとハイソックスの間で白く艶やかな肌をちらつかせながら強烈なキックが柊に決まる。 「あがぶるばは!!」 柊は、大きく弧を描くように飛んでゆき、倒れていた。あははは、もう笑うしかないや。さすが、小鳥。柊じゃ相手にならないな。僕は冷や汗をかきながら、柊に声をかけてみた。
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