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「小鳥、もういいんじゃない? 気が済んだでしょ? 柊もあんな顔だし」
「まだよ、主の言うことを聞かない犬には調教が必要よ!!」
困った。何が困ったかって? 小鳥は、普段大人しい分ストッパーが外れると収集がつかないのだ。う~ん、どうしよう。
「これ以上柊にあんな顔されたく…」
「嫌!!」
「柊も反省してるし…」
「嫌!!」
「ほら、旅行はたのし…」
「嫌!!」
小鳥は、柊のことに関しては反射的に返事をするよなぁ。はぁ…あ、そうだ。前から試したかった事があるんだけど、今なら…よし。僕は意を決して小鳥に立ちはだかる。
「柊も謝って…」
「嫌!!」
「女の子にはぁはぁしないのは…」
「嫌!!」
「焼肉食べれないのは…」
「嫌!!」
「胸が無いのは…」
「嫌!! って、何言わせ…はぅ…ひ、姫ぇ~」
小鳥は、自分が何言ってるのか気付いた途端、顔を赤らめてこっちを恥ずかしそうに見ていた。これがギャップ萌えと言うやつなのだろうか。もじもじした小鳥なんて初めて見た。
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