13人が本棚に入れています
本棚に追加
『小鳥』
「なによ?」
『僕、真剣なんだ…』
「ほわっ!? えええと、ひ、姫、ななな何が?」
『小鳥とのこと!!』
「えええ???…ほ、ホント?」
ホントにこんなんで大丈夫何だろうか…。僕はこの台詞に訳が分からずに杉宮の言う通りそのまま言い続ける…。
『うん、だから…』
「だだだだだだから?」
『…ごめん、恥ずかしくて言えない』
「えっ!? …あぁ、うん。そそそそそうだよね! あはは」
『でも約束するから、今はスキーに行こ』「あああ、はい!! 喜んで!! ああの、わ私ちょっとお手洗いに行ってくるね。待ってて」
小鳥は駆け足でお手洗いの方へ走っていった。そんなに我慢してたんだろうか…うーん、反省反省。次からは気をつけなくちゃ。でも、どうやら丸く収まったようだ。良かった良かった。でも、約束とかなんだったんだろ? ま、いっか。僕は、杉宮の方に向いてお礼を言う。
「杉宮、ありがとう。助かったよ」
「お礼を言われるほどの事はしてな…したな」
「普通、そこは"してない"って言うところだよね!? まぁ、良いけどさ」
「柊も助かって良かったな!! はっはっは」
「あぁ、死ぬかと思った」
「これに懲りたらちゃんと生きようね」
「姫、まだ俺のことをそんな!?」
「だって、柊だもん」
最初のコメントを投稿しよう!