13人が本棚に入れています
本棚に追加
時間は…そろそろ出発の時間か。最終確認しとこうかな。僕は、皆の顔を見回しながら確認をとる。
「そんなことより、皆忘れ物とか大丈夫だよね?」
「は、はい」…
僕の呼び掛けに、まず渚が答えた。そして杉宮、胡桃、柊…
「うむ」「は~い」「おう」…
「あれ? 小鳥~?」
小鳥がボーっとしていたので、表情を伺って見ることにした。
「ことり? お~い…無反応。なぁ杉宮、小鳥どうしたのか分からない?」
「ふむぅ、少々茶々が過ぎたか」
「あれは駄目だろ」
「よく分からないけど、杉宮なんとかしてよ~」
「吉野嬢は、無茶を言うな。策は無いことは無いんだが…」
「だったらそれでいいからさ、早く」
「吉野嬢、なんでもするか?」
「う…また、なんか嫌な予感がするけど…いいよ! なんでもする!」
「良し、いいだろう…胡桃嬢と渚嬢、ちょっと頼まれてくれないか? 実は…」
僕の隣に座っていた渚はどーやら、胡桃との話に没頭していたらしく、顔はもう赤くなかった。良かった、小鳥が元に戻ったら僕も少しでも話せたらいいな。
…そして僕は何も指示されないまま、作戦パート2が行われようとしていた。
指示されない理由を杉宮に聞くと、僕の素のままが一番効果があるのだとか…。なんだかなぁ~。
えっ? 作戦はどんなのか?って、聞かないのが野暮ってもんでしょ?
最初のコメントを投稿しよう!