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静けさをまとった図書館。
カーテンが風で、ゆらゆらと揺れている。
その風が那通の髪を乱すが考えごとをしているためか気にならずにいた。
「図書館で何してるの?いつも授業をサボる人間を呼びに行く身にもなってよ・・・」
「お前もサボりにきたんだろ」
大げさに那通は深いため息をついた。
「・・・バレた?」
静は笑みをこぼした。
「なぁ那通・・いつ言うの?」
「何をだ・・・」
「わかってるくせに・・このままじゃいけない事ぐらいさ」
静は那通の向かいの椅子に腰を下ろし答えを待った。
「・・・7年だ。それだけの長い時間を、あいつは俺達と過ごして来たんだぞ・・?」
「・・うん」
「簡単に言い出せる内容じゃない・・・っ」
「うん・・」
「理恵は何て言ってる・・・?」
「正直、理恵さんも悩んだんだよ、けれど隠し通すことなんて息がきれるだけ・・俺は本当のコト言うつもり」
「本気・・・か?」
静は小さく頷く。
時間は刻々と近づいていた。
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