気持ちと行動

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「───…!?」 はっと我に返ると まだ山本は俺を見上げていた。 いい加減、首疲れんだろ──… と。 彼に伝えたくて。 最初の“い”の音を出そうとして、その脳の信号に従おうとした時だった。 俺の中の“何か”が 邪魔するみてぇに。 上手く口が動いてくれない──… そして。 動かなかった俺の口が 今度は、勝手に…… 勝手に動いて。 そっと一言 投げ捨てたんだ。
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