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俺を見上げる、“ヤマモトタケシ”。
それを見下ろす、俺。
いつもとは全く逆のポジション……
この笑みは、
その優越感からのものなんだ。
山本を見下ろしている事によって、生まれたものなんだ、と。
自分の笑顔の言い訳を。
必死で探すのに――…
どうしてこんなに
見つからないのだろう。
周りの奴らが
何故、こんなにも山本に惹かれるのか。
今、ほんの少しだけ
解った気がした………
でも、俺は。
でも、俺は――…
決めたから。
そう―――…
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