犠牲者

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連次の前を酔っ払いが通る。 この時間帯になると酔っ払いが多くなんだよなぁ~。 連次は腕時計を見た、 もう22時だった。 「もうこんな時間か…家に帰って飯作る暇ねぇから弁当でも買っていくか」 連次は駅前の弁当屋に寄った。 「いらっしゃいませ~」 元気よくレジにいる女性の店員が言った。 夜中だというのに元気がいい事!! それに美人!! 夜中のテンションに負けてしまった連次… …… 「お嬢さん、こんな安い弁当作りなんてやめてさ、おれの弁当作らないかい?」 「あ、でも私なんかで…」 「ハッハッハ!You以外にだ~れがいるんだぁ~い??」 「え、でも」 「いいからいいから」 「あ、じゃあ、私でよろしければ…」 「お~うベイビー!おりこうさんじゃねぇか!このままどこかに二人でいこうぜ!」 「はい!」 「ヒュ~!これでおれもバラ色人生の始まりだぜぃ!!」 「はぁ~い、よろしくぅ~」 …… 「うわっ!顔デカッ!」 しまった、妄想が広まってしまった… 顔のでかいオバハンがこっちを見ている…チクショウ、勘違いされてしまった… 連次は恥ずかしくなり、急いで弁当を買って店を出た。 店の中からまだ顔デカオバハンがこっちを見ている。 気持ち悪いな、そう思っていたら急に喉が渇いてきた。 周りを見渡すと、ちょうど自販機があった。 「MAXコーヒーか…これでいいか」 連次はMAXコーヒーを買った。 ガタンと音を立てて商品が落ちてきた。 缶を開けて飲みながら歩いていて
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