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走って走って…
どこまで行けば聞こえなくなる?
期待に満ちた瞳、「貴方ならできる」という褒言葉
俺は違う
そんなの望んでない俺は…俺は…………
気がついた時には、俺は知らない場所にいた
俺はつい最近ここに引っ越して来たばかりだ
そんな状態で走ったのは、何も考えてなかったから
「馬鹿か俺は…」
頭が冷えたところで、周りを見渡してみた
ここは、どこだったろうか…
地理は確か頭に叩き込んだ筈だが、どうやら違う地区にまで来てしまったらしい
しかも森の中だ
暗くてよくわからない
家の近くにはこんな場所はなかった
「やっぱり違う地区…か…」
暗い森、聞こえるのは葉が風で擦れる音と、俺が歩く音だけ
†
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